【No.20 マレ地区】
沼地を意味するマレには16~17世紀の貴族の館が点在しています。パリの歴史博物館カルナヴァレもその一つで、中には往時の風俗や貴重な資料が展示され一日では見きれないほど。付近にはお屋敷に囲まれた優雅なヴォージュ広場があり、ユーゴーやドーデも界隈に住んでいました。
【No.19 シテ島からサン・ルイ島】
右岸のシャトレからシャンジュ橋(両替橋)を渡るときシテ島に三角屋根のコンシェルジュリーが見えます。重苦しい建物はかつてマリー・アントワネットも幽閉されていた牢獄。同じ敷地には最高裁判所とステンドグラスの美しいサン・シャペル教会があります。左へ行けばそこにはノートル・ダム寺院の姿が。
現在マレ地区は若者が多い活気のあるエリアですが、ユダヤ人街やゲイタウンも存在します。豆のコロッケをピタパンにはさんだ「ファラフェル」はユダヤ名物のおいしいファストフードです。
(2016.01.23)
橋を渡ってサン・ルイ島のメイン・ストリートを歩けば、ほどなくサン・ルイ・アン・リル教会のロマンチックな時計が見えます。観光名所が無いにもかかわらず行列が出来ているのは、ベルティヨンという名物のアイスクリーム屋さん。豊富なフレーバーをぜひお試しください。
(2015.11)
市庁舎近くのサン・ジャック塔は革命で破壊された教会の一部で、17世紀にパスカルが気圧の実験をしたところ。日曜大工用品ならなんでもそろうBHV(ベーアッシュヴェー)はBazar
de l'Hotel de Villeの略だそうです。
(2015.09)
【No.18 パリ市庁舎】
パリ市庁舎:Hotêl de ville(オテル・ド・ヴィル)は14世紀にエティエンヌ・マルセルにより4区の現在地に建設されました。パリ・コンミューンなど幾多の再建を経て、フランス・ルネサンス様式の華麗な姿を見ることができます。
レ・アール地区のサントゥスタッシュ教会は16世紀からの古い歴史をもち、ルイ14世やモーツァルトともゆかりのあるところ。日曜日の夕方は無料のオルガンコンサートが開催されるので、教会に響きわたる7000本のパイプオルガンの音色を聴きにいくのもおすすめです。ちなみに教会前広場ではゴロンと顔を横にしたオブジェが待ち合わせの名所になっているとか。
(2015.08)
【No.17 ポンピドゥーセンター】
1977年に開館したポンピドゥーセンターは現代的で奇抜な建物が目をひきます。外付けのエレベーターは見晴らしはよいのですが結構ガタゴト揺れた記憶が・・・5~7階は国立近代美術館。アンディ・ウォーホールやピカソ、カンディンスキーなど素晴らしい現代美術を心ゆくまで堪能できます。
名所にことかかないモンマルトルですが、一歩裏通りに入ると閑散とした素朴な街並みが広がっています。何気ないアパートの間から眼下に広がるパリの景色を見ることをお忘れなく。
(2015.07)
【No.16 モンマルトル名物②】
ふたたびモンマルトルといえば、画家達が集まるテルトル広場を思い浮かべる方も多いでしょう。19世紀初頭にはユトリロやロートレック、ピカソやマティスなどのエコール・ド・パリの画家たちが住みついた聖地。現在も観光客相手の似顔絵描きなど大変なにぎわいをみせています。
モンマルトル博物館の裏手にはパリで唯一のぶどう畑があります。毎年10月の第2週末には収穫祭が行われ、民族衣装を着た人々の姿も見られます。ぶどう畑のふもとには老舗のシャンソニエ「オ・ラパン・アジル」。跳ねうさぎという意味の店はユトリロの絵画に多く描かれました。一度ここで本場のシャンソンを聴いてみたいものです。
(2015.05)
【No.15 モンマルトル名物①】
モンマルトルといえば何を思い浮かべるでしょうか?サクレクール寺院、ムーランルージュ、ユトリロなどエコール・ド・パリの画家達。ムーランとは風車の意、漫画のラデの風車はムーラン・ド・ラ・ギャレットというレストラン。壁抜け男の彫刻はマルセル・エイメの小説のモチーフです。
パリの墓地は緑豊かで公園のような芝生や並木道もあるので、敬けんな気持ちで散策するのもよいかと思います。
(2015.04)
【No.14 モンマルトル墓地】
クリシー広場から北へコランクール通りを行くと、橋のようになった道路の下に墓地が広がっています。橋の脇の階段を下りて中へ入ると、著名人の多い墓を目手に観光客もちらほら。エミール・ゾラやベルリオーズ、スタンダールなどいずれも立派なお墓です。なかでも歌手ダリダは黒い大理石のフレームに等身大の白い彫像が飾られ、一見の価値あり。
入口右手の庭にはグリーンのテーブルが並ぶサロン・ド・テがあります。緑の中で紅茶とケーキを頂くのは
最高ですが、11~4月はお休みなので要確認。また週末は美術館も混雑するので、タイミングを考えて楽しみたいところ。
(2015.03)
【No.13 パリ市立ロマン派美術館】
デパート街からモンマルトルの丘へ行く途中に、ロマン派美術館があります。パリ市立なので何と入場無料。19世紀の芸術家、ドラクロワ、フロベール、ショパン、恋人のジョルジュ・サンドらが集ったサロンだったそうで、雰囲気のあるお屋敷を見学できます。ショパンの腕の石膏やサンドの髪の毛の展示などもみどころ。
プランタンの屋上には気軽なビュッフェレストランがあります。テラスからの眺望は抜群!写真はマドレー寺院からエッフェル塔の方角ですが、オペラ座やサクレ・クール寺院なども見ることができます。
(2015.01)
【No.12 デパート街】
オペラ座の北、オスマン大通りに沿ってプランタンとギャラリー・ラファイエットの2大デパートがあります。もちろん観光客に大人気のエリア。両店とも吹き抜けに19世紀末アール・ヌーボー式の華麗なステンドグラスがあり、これだけでも見る価値があります。
オペラ座は右岸のランドマーク。空港からのロワシーバスの発着所が裏手にあります。また多くのバス路線が、ルーブル美術館からオペラ座へと続くオペラ大通りを抜けて行き、地下鉄メトロの駅も集中。ピラミッド駅から乗った時、いきなり”スリにお気をつけください”と日本語のアナウンス!びっくりした思い出があります。
(2014.11)
【No.11 オペラ座】
豊富なカラーのバレエシューズが有名なレペット
(Repetto)を1947年に創業したのは、ローラン・プティの母親であるローズ・レペット。縫い目が見えない独特の方法で作られたぺたんこシューズは、軽くて履き心地抜群でいくつもほしくなりそう。繁華街の真ん中にそびえるは絢爛豪華なパリオペラ座。1875年一般公募によりシャルル・ガルニエが設計しました。外観も立派ですが、待合スペースのホワイエはまるで宮殿のような内装。バレエやオペラの練習が無い日は、一般見学ができます。
パリの思い出 Mémoire de Paris